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Saturday, September 22, 2007

Report of Film 'Against Coercion' Screening for Canadian Teachers カナダ教員向けの「君が代不起立」上映会報告

Dunc and Pat Shields, former teachers in North Vancouver kindly hosted a screening event of the film 'Kimigayo Fukiritsu (Against Coercion)' at their home on September 15th, 2007. We had about 20 participants, most of whom were current or former teachers who have worked in British Columbia. They were all surprised with the the fact that the Tokyo teachers were being punished just for not standing up for 'Kimigayo.' They wereall supportive of the persistent resistance by Kimiko Nezu and Junko Kawarai, and signed the petition to the Tokyo Metropolitan Board of Education for stopping the punishment. They were also impressed with the way Ms. Nezu welcomed diverse opinions over the issue, instead of expecting others to agree with her. I hope that this issue will gain more international attention and support by showing this film to more people in Canada.

The rest of this report is in Japanese.

9月15日、カナダ・バンクーバー郊外のノース・バンクーバー市で、「君が代不起立」英語字幕版を、ブリティッシュコロンビア州の教員、元教員訳20名を対象に上映した。元教員・漁業従事者で、労働組合平和委員会のメンバーとして長年平和運動にも携わってきた、ダンク・シールズさんと、夫人でありやはり元教員のパット・シールズさんが自宅を開放してくれた。主にカナダ人を対象とした上映会は今回が初めてであった。

上映後、参加者のから、「国歌を歌うときに立たないだけでこのような処分をされるとは、ただ、驚きだ」「これは公正 fair とは言えない」とのコメントが出た。前回と同様、「組合はなぜ何もしてくれないのか」との質問も出た。映画は、2006年9月、10・23通達に対する予防訴訟で、東京高裁での画期的勝訴判決という明るいニュースで終わった。しかし、都と都教委は控訴していること、教育基本法が改変されたこと、石原都知事が再選されたこと、根津さん、河原井さんらの処分は続いていること、等の「その後」を伝えたら、参加者は皆がっかりしている様子だった。

確かにカナダの学校でも国歌「オー・カナダ O Canada」を歌うことはある。何人かの先生に聞いたところ、歌う人も歌わない人もいるという。息子の学校で歌うときも同じような印象を受けた。歌わない人についてはそれは何か国歌に対して否定的な気持ちがあるというからでは必ずしもなく、ただ歌う気がしないから歌わないのであろうということである。移民の国カナダでは、私を含め、国歌の歌詞もよくわからないという人は多いし、それが問題にされるということはまずない。もし起立しない教師がいたらどうかと尋ねたら、「どうして立たないのかと思われるだろうけど、それに対して処分されるということは有り得ない」との答えが返ってきた。

もちろん、「君が代」と他国の国歌は単純に比較できるものではないだろう。どの国歌にも、異なる歴史的背景があるからだ。1980年に国歌の制定を受けた「オー・カナダ」は、当たり障りのない歌で、特定の歴史や戦争と関連づけられるということはまずない。日本の「君が代」の、君主制や軍国主義との関連を知るとほとんどのカナダ人は、イギリス国歌「女王陛下万歳 God Save the Queen」を連想するようだ。英国連邦の一国であるカナダでは、かつてはこの歌を国歌のように歌うことが習慣であったようだが、私が最近話すカナダ人は、ほとんどがこの歌について否定的な反応を示した。現在カナダの学校でこの歌が斉唱されるということは殆どないようである。参加者の中にイギリス出身者もいて、彼女によると、イギリスでも「女王陛下万歳」は、イングランド偏重の歌詞であり、スコットランド人をやっつけろ、といった歌詞も含まれるので、問題視する人は多いと言う。

ダンクさんの感想は、「抵抗運動をしている日本の先生方はカナダ人の組合運動家に比べて穏やかで落ち着いているように感じる。」とのことだった。また、参加した教師たちの共感を呼んだ部分は、根津さんたちが、必ずしも自分と同じ考えを持つことを周囲に期待しているわけではなく、異なる意見や、議論をすることを歓迎していることであった。

今回意外にも、日本人大学生の参加があった。カナダ人参加者の家庭にたまたまホームステイしていたから来たらしい。「日本の大学生の平和運動は盛んか」との質問を受け、一寸考え込んだ後、「大学生でこのような問題を考えている人、活動している人はほとんどいないのではないか」との答えをしていた。

今後も支援の輪が広がるよう、微力ではあるが活動を続けていこうと思う。

乗松聡子

1 comment:

  1. Anonymous4:58 am

    進歩的な試みと思います。こうした草の根から始まるものは、いずれ大きな波となります。明るい未来を願って。下田 隆夫

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