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Wednesday, October 17, 2007

(Japanese) Report of Surrey Meeting on October 13th サレーの会 報告 by Kyoko Hara

”10月の会”(10月13日)の報告

季節はすっかり秋。 紅葉(黄葉?)の美しい季節になりましたが、皆さんお元気でしょうか? 今回のサレーの”10月の会”は、3人の方がそれぞれの体験をシェアするという形ですすめられました。

<第一部>は、私(原京子)がこの夏に日本で出会った素敵な方を紹介させていただきました。 パッチワーク作家の日高桂子さんです。 日高さんは、日本国憲法第九条をパッチワークで制作することに取り組んでおられます。 日本語だけでなく、英語・ハングル語・中国語・フランス語ですでに制作されており、その作品を持って日本国内や海外に出かけて行き、平和運動を楽しく元気に続けられています。 日高さんのブログをご紹介します。 (http://peace9.exblog.jp/) 日高さんのお人柄もですが、このブログも心温まるものですので是非ご覧ください。 もちろん素晴らしい作品も見ることができます。 みんなでキルト作品を作ってみよう!という声も出ています。 興味のある方は、どうぞご参加ください。(詳細は、後日連絡します。)

<第二部>として、10月2日・3日にニューヨークで開かれた劣化ウラン兵器禁止世界会議に参加された菊野由美子さんに報告をしていただきました。 劣化ウラン兵器は、原子力発電所の核廃棄物(劣化ウラン)を利用して造られる兵器で、その破壊力は戦車を貫くほど強力なものです。 ところが、ただ破壊する力だけでなく、そこから発生する放射能により住民や兵士の間に被爆症の被害が広がっています。 この兵器と被害の関連が医学的に証明されていないとする使用国(アメリカ!)側の主張によって、未だ禁止措置はとられずにいますが、その被害は深刻なものです。 ピース・フイロソフイー・センターのブログに由美子さんの報告がありますので、ご覧下さい。

劣化ウラン兵器の被害を受けた方々の写真集が、真理子さんのところにあります。 胸のつまる写真ですが、今世界でどんなことが起きているかをしっかりと見ておかなくてはならないと思います。 また、11月10日(土)にピース・フイロソフイー・センター主催の「劣化ウラン兵器禁止世界会議の報告会」があります。(午後一時半より。場所は未定。) 興味のある方は是非参加してみてください。

<第三部>は、乗松聡子さんにこの夏に訪れた様々な場所で見たこと、体験されたことをシェアしていただきました。

*ソウル編 金英丸(キム・ヨンファン)氏と再会されました。(金さんは、”サレーの会”のゲスト・スピーカーに来ていただいたことのある、韓国の平和活動家です。) 李時雨(イ・シウ)写真展や「ナヌムの家」等を訪問。 「ナヌムの家」は、元従軍慰安婦として強制的に働かされていたハルモニ(おばあちゃん)たちが、共同生活をしている家です。 聡子さんが持ってきてくれた、このハルモニたちの描いた絵画集には胸が痛みました。

西大門刑務所跡博物館の見学。 ここは、朝鮮半島を植民地として統治していた旧日本軍が、日本に屈しない朝鮮の人々に対してどれほど残虐な拷問をおこなっていたかを、生々しく再現している博物館だそうです。 「日本人として知っておかねばならないこと」という聡子さんのコメントのように、私たちの背負っている歴史をしっかりと認識したいと思います。

*根津公子先生訪問編 東京都の教員である根津公子さんは、「卒業式での国歌(君が代)斉唱に起立しないから」というだけで、不当な停職処分を受け続けています。 映画「君が代不起立」は、6月のサレーの会でも上映しましたが、その信念を淡々と貫き続けている根津さんの姿に感銘を受けると共に、なぜそこまで処分するのかという東京都教育委員会への怒りも禁じ得ませんでした。 根津さんの「停職出勤日記」(停職中も毎日校門まで”出勤”し、生徒たちと関わり続けておられます。)は、こちらで見ることができます。http://kaikosasenaikai.cocolog-nifty.com/blog/

聡子さんは根津さんを”出勤中”の校門前に訪問、現在根津公子さんと河原井純子さん(根津さんと同様に君が代に起立しないために停職処分を受け続けている)の解雇を食い止めるために、「停職出勤日記」の英訳の計画を進めています。(世以子さんも、このプロジェクトに参加しています。)

映画「君が代不起立」は、11月3日(土)にアレクサンダー日本語学校にて上映されます。(1:00pm~4:00pm、上映後にパネル・デイスカッションあり、入場料:5ドルまたはドネーション。 

*広島・長崎編 聡子さんは、立命館・アメリカン大学平和交流の旅の通訳として同行、広島と長崎での原爆記念日の平和式典に参加して来られました。 John Hersey著「 Hiroshima」に登場する谷本清牧師の娘さんの近藤紘子さん(ご自身も乳児被爆者)のお話しや、”岡まさはる記念長崎平和資料館”についての説明も興味深いものでした。    

岡まさはる記念長崎平和資料館・・・日本では珍しい、日本の戦争責任についての資料展示がしてある資料館。(聡子さん談) 長崎に行くチャンスがあったら、どうぞ立ち寄ってみてください。

*その他 靖国神社、都立第五福竜丸展示館など。 第五福竜丸・・・ビキニ島の核実験で被爆した日本の漁船。

日本人として、知っておかなければならないこと、行っておかなければならないところが、たくさんあることを改めて認識しました。 聡子さん、ありがとうございます。  

さて、盛りだくさんな”10月の会”でしたが、次回はそろそろクリスマス......ということで、11月17日(土)に映画”Peace Tree”の上映会をします。 詳細は後日メールしますので、どうぞカレンダーにチェックをしておいてください。

”10月の会”で話題にあがった本の貸し出しをします。    
・「夕凪の街桜の国」  こうの史代     
・「在日」        カン・サンジュン    
・「5大陸20人が語り尽くす憲法9条」   グローバル9条キャンペーン編
ご希望の方は、真理子・世以子・京子まで。 それでは、季節の変わり目ですので健康に十分注意しながら、”秋”を楽しみましょう!                           

(報告:原 京子)

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